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​IPMに基づく衛生管理アドバイス

​概要

日本は,世界でも有数のアジアモンスーン地帯に位置し,年平均降水量は1,718mmです。

これは世界の年平均降水量約970mmの約2倍であり,年間を通して雨が多く,季節による寒暖差が大きいことは周知の事実です。

また,近年の気候変動(ゲリラ豪雨の多発など)の深刻な状況を反映して,美術作品や文化財のカビや害虫による被害は深刻な問題となっています。また,オフィスビルや学校などの公共施設において,カビ・害虫対策として慣習的に使用されてきた化学薬剤は,ヒトや環境への影響が問題視されるに伴い,必要最小限に使用するように建築物衛生法の指針も改められています。

このような社会的背景から,有害生物の防除法として,農業分野でおよそ50年の歴史のある総合的有害生物管理(Integrated Pest Management;IPM)を博物館・美術館・図書館などの導入が進行中です。

しかしながら,「IPMを十分に理解し,啓発できるアドバイザー」は少なく,その育成も遅れています。

当NPO法人では30年以上の経験をもつ専門のアドバイザーが「モニタリング」から「対策」まで適切なアドバイスができますので,どうぞお気軽にご相談ください。

1)NPO法人生物アレルゲン研究センター 室内環境・食品分離細菌

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​図1 有芽胞グラム陽性桿草

​図2 グラム陽性球菌

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​図3 有芽胞グラム陰性桿草

​図4 グラム陰性球菌

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​図5 同一商品を好気培養と嫌気培養した乳酸分離用平板培地

供試したヨーグルトには,2種の乳酸菌が混合されている

Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038(桿菌)

Streptococcus thermophilus 1131(球菌)

2)NPO法人生物アレルゲン研究センターが調査・研究の対象とする主な室内環境分離真菌(糸状菌=カビ)

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図1 Aspergillus fumigatus (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図2 Aspergillus versicolor (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図3 Aspergillus penicillioides (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図4 Cladosporium halotolerans (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図5 Penicillium citrinum (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図6  Penicillium glabrum (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図7 Aureobasidium pullulans (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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 図8 Alternaria altenata (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図9 Ulocladium sp. (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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図10 Trichoderma viride (左:巨大集落,右:光学顕微鏡像)

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Aspergillus属の微細形態>

<Penicillium属の微細形態>

図11 コウジカビ(Aspergillus)とアオカビ(Penicillium)の形態の違い

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